1日300人以上を1人で診察しているクリニックはどうやってオペレーションを回しているのか

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忙しいのに“回るクリニック”と“回らないクリニック”の決定的な違いとは

患者数が多く、常に忙しいはずなのに、なぜかスムーズに回っているクリニックがあります。
一方で
同じような規模・診療内容であっても常にバタつき、現場が疲弊しているクリニックも存在します。

現場を見ていると、この差は決してスタッフの能力や人数によるものではありません。
最も大きな違いは、「院内オペレーションの設計」にあります。

忙しさは問題ではない

まず前提として押さえておくべきことがあります。
それは、「忙しいこと自体は問題ではない」ということです。

問題なのは“忙しさに耐えられる設計がされているかどうか”です。

回らないクリニックは、忙しくなった瞬間に一気に崩れます。
一方で、回るクリニックは、どれだけ忙しくても一定のリズムを維持します。

この違いを生み出しているのが、「業務設計」です。

回るクリニックは「流れ」で設計されている

スムーズに回るクリニックの特徴は、業務が“点”ではなく“流れ”として設計されている点にあります。

例えば
予約から問診、受付、誘導、診察、次回予約、会計までの一連の動線が整理されており、どこで滞留が起きるかも事前に把握されています。
さらに、ボトルネックへの対策やピーク時の対応もあらかじめ想定されています。

つまり、「問題が起きる前提」で設計されているのです。

回らないクリニックは“場当たり的”に動いている

一方で、回らないクリニックでは、業務が場当たり的に運用されています。

その場その場で対応が変わり、誰が何をやるのかが曖昧で、連携もうまく取れていません。
混雑時には一気に詰まり、受け入れ制限が必要になることもあります。

結果として、「人が頑張ることで何とか回している状態」に陥ります。
この状態は一見回っているように見えても、持続性はありません。

属人化と標準化のバランスが組織を分ける

もう一つの大きな違いが、「属人化」と「標準化」のバランスです。

回らないクリニックでは、特定の人しかできない業務が多く、その人がいなければ現場が回らなくなります。教育の仕組みが整っておらず、マニュアルや研修も場当たり的になりがちです。

一方で、回るクリニックでは業務が分解されており、誰が対応しても一定の水準が保たれます。
引き継ぎがしやすく、教育やマニュアルも整備されています。

つまり、「人に依存しない設計」ができているかどうかが大きな分岐点です。

受付・看護・事務の連携が結果を左右する

忙しい現場ほど重要になるのが、受付・看護・事務の連携です。

回るクリニックでは、受付が全体の流れを把握し、看護が診察の進行に合わせて調整し
事務が裏側で滞留を防ぐ動きをしています。それぞれが自分の業務だけでなく、全体の流れを見て行動しています。

一方で、回らないクリニックでは、自分の担当業務だけをこなす傾向が強く、情報共有も遅れがちです。
問題が起きてから対応するため、結果として無駄な待ち時間や混乱が発生します。

問題は「人」ではなく「運用設計」にある

ここで重要なのは
忙しいのに回るクリニックは、優秀な人材ばかりが揃っているわけではないという点です。

業務が設計されている、属人化がコントロールされている
連携が仕組みとして機能しているこの3つが揃っているかどうか

人を増やす前に、流れを見直す

現場が回らないとき、多くのクリニックでは「人が足りない」「能力の問題だ」と考えがちです。

しかし実際には、その多くが「運用設計の問題」です。

だからこそ重要なのは、人を増やす前に流れを見直すこと、頑張らせる前に仕組みを整えることです。

「普通の人が活躍できる組織」をつくる

本来、強い組織とは特別に優秀な人に依存する組織ではありません。
普通の人が、普通の努力で成果を出し、長く定着しながら成長していく

――そのような状態を実現できる組織

その実現に必要なのは、「人」ではなく「構造です。

私たちは、普通の人が無理なく力を発揮し、長く定着しながら結果的に優秀なスタッフへと成長していく
そのようなクリニックの組織形成とオペレーション設計を支援しています。