スタッフに問題意識を持たせる方法
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スタッフに問題意識を持って仕事に取り組んでほしいと願う院長は少なくありません。スタッフのスキルは院長にとっても、クリニック経営にとっても目指すべき方向性といえます。
では、問題意識持たせる前に、そもそもこの「問題」とは何か根本を理解をさせる必要があります。問題を理解させてから、はじめて「問題を探す」「解決の手段」に移る事ができます。クリニックの現在の状況がクリニック理念や目標との乖離が生じ、その事象について何らかの対策を講じる必要制がある状況を「問題」と指します。つまり、予め設定した期待値や目標を達成するために、課題や障害が存在するときに「問題」と呼ばれます。
問題は、個人や組織が直面する様々な課題に関係しており、クリニック経営に限らず、個人の生活、政治、環境においても解決することが求められます。クリックスタッフに問題意識をもたせることは、個人が直面している課題に対して主体的に考え、行動することができるようになる事を意味します。問題意識をもつことで、クリックスタッフは問題に対して積極的に対処し、改善を図ることができるようになります。
問題とは何か
・問題とは目標との乖離が生じた際に対策が必要な状況をさす。
・問題に対してスタッフが主体的に対処できる為に、スタッフに問題意識をもたせる必要がる。
・問題意識をもったスタッフは積極的に対処することで、課題解決が行われる。
問題意識を持たせるには
経営コンサルタント必読書である、「新版 図解 問題解決入門」では、以下の様に記述されています。
「目標は何なのか明確」
「目標を実現したいという強い欲求」
問題意識を持たせる為の促しには、まず目標を明確にし、スタッフがそれを共有できるようにする必要があります。目標に対する理解が深まれば、スタッフが目標を実現するために主体的に行動する欲求が高まるでしょう。ただし、院長が実現したい目標とスタッフが「意識付けられた目標」には大きな差がある場合、スタッフが自分たちにとって「解決する事で得られるメリット」も明確にさせる必要があります。
ここで、スタッフの立場や状況を加味し、関心のある事、プライオリティをリサーチする必要があります。やりがいを感じられるような問題解決の課題を設定すること。このように、問題解決に取り組む意欲を高めるためには、スタッフのニーズを的確に把握し、適切な欲求付けを行う必要があります。問題意識を持たせる動機付けやモチベーション維持をさせるにはシンプルな戦略とコツがあります。
引用書籍
タイトル:「新版 図解 問題解決入門」
著者:佐藤 允一
出版社:ダイヤモンド出版
出版年:2023年 第21刷発行(初版1987年)