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アウトソーシングの経営活用

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アウトソーシングを経営戦略として活用をすることは、クリニックの業績を向上させ、競争力を維持するための重要な手段となり得ます。アウトソーシングは、クリニックの非中核的な業務を外部の専門業者に委託することで、クリニックは医療サービス提供といった中核業務に集中することが可能となります。

例えば、ITの運用・保守や人事、経理などのバックオフィス業務は、特別な専門知識を必要とするため、これらの業務を専門業者に任せることで、リソースをより重要な業務に集中させることが可能になります。さらに、これにより労力や時間の節約はもちろん、業務効率化を実現し、業績の向上に直結します。

アウトソーシングの成功の鍵は、パートナーシップの選択と管理にあります。適切なパートナー企業を見つけるためには、専門性、信頼性、コスト効率など、様々な要素を考慮する必要があります。また、一度契約を結んだからといって手を引くのではなく、業務委託後も品質管理やパフォーマンス評価を定期的に行うことが重要です。

しかし、アウトソーシングはすべてのクリニックに必ずしも適しているわけではありません。クリニックのミッションやビジョン、業務の特性や要求、そして組織文化など、クリニックごとの状況を考慮した上で、アウトソーシングが最善の選択であるかを慎重に評価する必要があります。

総じて、アウトソーシングはクリニックが競争力を維持し、成長を続けるための一つの手段であり、適切に活用されることで組織の効率とパフォーマンスを向上させ、サービスの質の向上につながります。

そもそもアウトソーシング(Outsourcing)とは?

業務の一部を外部の企業やフリーランスに発注または委託をして業務の遂行を行うことをいいます。 つまり、業務遂行に必要な人や能力さらには場所といった、業務遂行に関わる全てをまとめて頼めるサービスをさします。文字の通り、外部(アウト)から、調達(ソーシング)するの組みわせてアウトソーシングと呼ばれており、外注、外部委託、パートナー企業と言い換える場合もあります。

「アウトソーシング」と「人材派遣」の比較

クリニックの従業員以外の外部人材を活用する点では共通しています。アウトソーシングと人材派遣の決定的な違いとしては、以下の2点があります。

①委託先と契約先

②業務の指示命令権の所在

アウトソーシングは、アウトソース先の責任者(アウトソーシング会社の責任者)が業務指示や指導を行うのに対して、人材派遣は、派遣先の責任者(クリニックの院長など)が直接派遣スタッフに業務指示を行います。

 

「アウトソーシング」と「コンサルティング」の比較

アウトソーシングは業務請負!
コンサルティングは問題解決!

アウトソーシング

院長先生がアウトソーシングサービスを提供している会社に特定の業務を指定して委託を依頼する事からはじまります。クリニック内に存在するあらゆるオペレーションのうち、特定の業務を絞り、外部の会社に代わりに行ってもらいます。代表的なものでは、検査の外部委託、電子カルテやホームページの運用保守管理の委託契約などがあります。

コンサルティング

一方のコンサルティングは、院長やクリニックの抱える問題を解決へと導く為の至難や支援を行うサービスとなります。

コンサルティング業務の提供方法は様々で、戦略の立案、分析、解決の為の提案、施策提示を対面やオンライン面談などにより行う事が多いです。クリニックの課題の整理から、組織づくり、ルールづくり、設計図や要件定義的の制作を率先して行う役割が代表的な例です。

 

ハイブリッドコンサルタント

「実業務をアウトソーシングしつつ、経営課題の戦略のコンサルも受ける」

アフターコロナ以降の近年、院長や事務長を含めたクリニック経営者が直面する医院経営の成長戦略や業務改革といった問題に対して、より専門的な知識を用いた多角的で綿密な解決法を求めるクリニック院長が増えています。これに対応し、コンサルティング企業側も、院長や事務長を含めたクリニック経営者は、ニーズに応えたアウトソーシングプランを展開しております。

院長や事務長を含めたクリニック経営者がクリニック業務の効率化やシステムの改善、新システムの導入など、多くの課題その導入時のコストや手間に頭を悩ませており、改革を躊躇しているクリニックも少なくありません。あらゆる課題の解決をする手段として、弊社では、アウトソーシングとコンサルティングをハイブリッドさせたサービスの需要が高まっております。具体的には、アウトソーシングでは請負業務に着手しつつも、課題解決のコンサルティング業務にも着手をし、一気通貫をした代行や委託のスタイルをさします。

今後はアウトソーシング専門、コンサルティング専門という両者間にあった垣根がなくなると弊社ではトレンド予測をしております。院長や事務長を含めたクリニック経営陣のニーズに応じる為には、コストに優れた事務代行のアウトソーシング市場に、医院の経営課題を解決、提案ができる。

業務効率化をコンサルティングのノウハウが融合していきます。このような動きは、事務長や経営者にとって、現場と経営の両観点から、企業にとってプラスとなる効果をもたらします。委託元としての事務長や経営者も、短期的な視点ではなく、より広く長い観点での経営戦略をもとに業務委託を検討することで、コスト対効果を最大化することが期待できます。アウトソーシングとコンサルティングの組み合わせは、事務長や経営者の戦略的な視点からも有効な手段と言えるでしょう。

株式会社ジムチョー®