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労働集約型のままでは本当に危険な理由

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クリニック経営をされている院長先生のほとんどに訪れる!?
「賞与」支給後の「まさかの退職申し出!」
「院長、診察後にお話ししたい事があります」からの「退職申し出!」

突然の職員の退職申し出!困らない準備はできていますか?職員の突然の退職申し出直後、院長が真っ先に思い浮かべるのは、「業務がまわるか」、「すぐに代わりは見つかるか」などではないでしょうか?クリニック経営では、どうしても人的依存になりがちな「労働集約型」と言われる業態です。個々の従業員に依存しすぎたオペレーションの結果、思いがけない退職、慌てて採用活動をするも、応募者は少なく、しっかり選考をせずに採用した方も数日で欠勤そのまま音信不通…。何てことも珍しい話しではありません。

対策を講じない無防備な労働集約型にて、引き起こるリスクの典型ですが、普段からの準備で対策も予防もできます。大切なのは、突然の職員の退職申し出があっても困らない体制を普段から準備をすることです。「去る者追わず来る者は選ぶ」のスタンスを提唱させて頂いている弊社に相談してみませんか。

これらの問題点を解消するためには、最適化できる技術の導入、業務手順の再構築(見直し)、教育・トレーニングの実施など、多角的なアプローチがもっとも効果的です。弊社では、オンライン面談による無料相談を実施しております。ノウハウ、成功事例を惜しみなく提供させて頂きます。お気軽にお問い合わせ下さい。

そもそも「労働集約型」とは

多くの人が働く事で事業やサービスを成り立たせているスタイルのことを指します。労働力(=人材)への依存度が高い産業では、事業活動の主要な部分を人間の労働力に頼っており、売上高に対する人件費の比率が高いのも特徴です。

反対概念は「資本集約型」

機械やIT設備が進んだ金融業・保険業、電気・ガス・水道などのインフラ、不動産業などは資本主集約型に該当します。ITやマニュアルにより自動化が整備されている為、個々の従業員に依存せず、属人的なオペレーションとならないのも特徴の一つです。

お寿司屋さんに例えると…

A:回らないお寿司屋さんが、「労働集約型」
B:最新の注文式の回転寿司が「資本集約型」

Aのイメージでは、電話をして予約(ノート管理)、職人が全て手作り、ホールスタッフがドリンク注文を口頭で受け、会計は現金のみのガチャレジ。

Bのイメージでは、WEBで予約・受付・混雑案内・座席振り分けまで行える、注文はタブレット、機械がシャリを生成し、人はマニュアルにそってネタをのせる、会計は自動精算機でキャッシュレス対応、更には客層、曜日時間帯、注文履歴は全てデータ化され、材料仕入れや集客マーケティングに活用される。
といった具合です。

クリニックが「労働集約型」のままで及ぼす影響と課題について

従業員を数多く抱え続けるため、人件費をはじめとする賃金や採用コストが高いままとなる。採用難と物価上昇が加速する日本において、人件費や採用コストの増加は避けられず、大きな経営課題となりかねない。労働集約型のクリニックの課題点について8項目にまとめてみました。是非参考にして頂けましたら幸いです。

1. 人件費の増加:労働集約型のクリニックは、多くの人手を必要とするため、今後も右肩上がりに人件費が高まります。

2. 労働力の確保難:医療業界での働き手の確保も年々難易度が上がっております。採用難易度が上がるにつれて、採用コストもあがり、問題は更に深刻化されます。

3. 効率性の低下:過度な人手依存は、作業の効率やサービスの提供速度を低下させる可能性があります。

4. ミスの増加リスク:人の手を介する作業(タスク)が増えると、ヒューマンエラーのリスクは必然と上がります。

5. 技術の導入遅延:労働集約型に依存し過ぎた現状から脱却をしない、または維持をし続けると、新しい技術や自動化の導入ハードルはどんどん上がってしまいます。

6. 柔軟性の欠如:大量の人手を持つ組織はであればあるほど、アップデートや変化に適応させ、統率する難易度も上がります。

7. 疲労とストレス:IT導入やDXが乏しいクリニックでは、スタッフ1人1人が多くの業務をこなさなければならない環境は更に加速し、疲労やストレスが進みます。クリニックスタッフの退職原因1位は、ダントツで業務負荷によるものです。

8. 育成コストが増える:スタッフへの業務依存から脱却できず、退職と採用を繰り返すクリニックでは、新しいスタッフへの研修やトレーニングを頻繁に行う必要があります。それに伴う既存スタッフの業務負荷と経営コストも増加します。

株式会社ジムチョー®